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27.子どもをつねるとスッキリする自分が怖い

Q.ご近所の方と立ち話をしているときや、誘われて家におじゃましたときなどに、1歳の長男がわがままを言い、ぐずり始めます。声を出して人前で叱ることができないので、太ももの裏をつねって叱ります。つねると私自身の気持ちがスッキリすることがあり、このままだと子どもを虐待してしまうのではないかと、自分で自分が怖くなります。

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A.息子さんをつねってしまった後で、あなたはきっと後悔しているはず。でも、またやってしまう。そんな自分を責めて苦しいのでは?しかし、「子どもを虐待してしまうかもしれない」と自分を客観的に見ているあなたは、決して虐待にまでエスカレートすることはないでしょう。きっとあなたは変わることができると思いますよ。

まず、心のなかをよく見つめてください。なぜイライラしてつねってしまうのか。ストレスの原因を明確にすることが第一です。

あなたが幼いとき、両親はあなたに対してどのように触れ合ってくれましたか? あなたと同じことをしていましたか?それとも愛してくれましたか? 

あなたに記憶がなくても、潜在意識が覚えていることもあります。また、夫婦関係で大きなストレスを感じてはいませんか? お姑さんやご近所のお母さん方とはうまくいっていますか? 「しっかりした母親として見られたい」と、体裁を気にする気持ちはどうでしょうか?

ストレスの原因がはっきりし、考え方を変えることができれば、お母さんの心は安定します。ありのままの自分でいいのです。お母さんの心の安定は、子どもの心の安定につながります。

また、周囲にお願いをして、自分のための時間を少しでもつくり、ストレス発散の方法を見つけ出すことも大事です。

1歳の子どもは「ぐずるのはあたり前」です。ぐずることでお母さんに自分の思いを伝えているのです。「立ち話をしているお母さんの気持ちを自分の方へ向けさせたい」「自分も仲間にはいりたい」等。そこで大切なことは、子どもの思いを無視しないこと。「なあに、どうしたの」と声をかけ、笑顔で語りかけながら抱きしめる。また「オムツがぬれた」「おなかがすいた」「眠い」など生理的な不快感が理由の場合もありますので、それを見極め、対応すればいいのです。

Point.自分の問題として
子どもが思い通りにならないからといってイライラするのは自己中心的だからです。自分勝手になりがちな心を深く見つめ、反省することで、人間として成長していけます。子どもは1歳。親としても1歳。反省のできるお母さんこそ理想の母です。

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