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30.3歳になっても言葉が話せない息子が心配

Q.三人兄弟の末っ子の二男は、3歳になるのに言葉をしゃべりません。病院にも行きましたが、異状はないと言われました。何をやるにも遅く、母親の私が全部やってしまいます。イライラが高じたときには、産まなければよかったと思うこともあります。4月から幼稚園に通い始めたので、そろそろ言葉をしゃべってもよさそうなのにと、思い悩んでいます。

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A.子どもの成長と発達には個人差があり、一人ひとり違います。言葉をしゃべり始める時期も同様で、同じ兄弟でも早い遅いなどの差はあるものです。とはいえ、病気や障害が原因で発語しないこともあるので、医師に診てもらうことは必要です。

あなたの場合、医師に相談した結果、息子さんの体に異状はなかったのですから、まずはひと安心。その上で振り返っていただきたいのは、「その子に合わせた育児」をしてきたかどうかです。

親がすべてやってしまうと、子どもの成長、発達が阻害されてしまいます。言葉にしても、あなたが先回りをしていつも答えを出してしまい、「しゃべらなくても済んでしまう」環境をつくってしまうと、子どもは話す練習をさせてもらえないのですから、「しゃべりなさい」とせかされても無理な話です。

子どもは全身全霊で親をよりどころとし、自分なりに考え、行動しようとしています。それを分かってあげ、待ってあげて欲しいのです。心配のあまり悩んでしまう貴女の気持ちは良くわかりますが、「早く」などと言わずに、子どもの立場に立って、子どもの話をじっくり聴いてあげてください。待つ努力――それが今のお母さんにいちばん求められていることです。一つの単語でも話せたら、「すごい、話せたね。お母さん、うれしい」とほめてあげてください。その繰り返しをするうちに、「聞いて、聞いて」と話してくるようになります。

Point.信じて待つ事
子どもをよその子と比べて「おかしい」と見るのではなく、どう触れ合ってきたのか、自分を振り返ってみましょう。活路はその先にあります。時間をつくるのも愛情です。幼稚園の送り迎えの時、「お花きれいね」等と語りかけて下さい。答えが返って来なくても、「きっと大丈夫」と信じ、繰り返し努力していきましょう。

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