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11.反抗期の子どもにてこずっています

Q.4年生になった途端、娘が反抗的な態度をとるようになりました。外出先で急用が入り、私の帰宅が予定より大幅に遅れてしまったときなど、「お母さん、約束した時間に遅れたじゃない。約束は守らなくちゃいけないんでしょ!」と注意してきたり、何か頼みごとをすると、「自分のことは自分でしなきゃいけないのに、どうして私に頼むの!?」と反論してきます。

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A.小学4年生は、ちょうど「第二反抗期」を迎え、成長・発達に伴い自我が芽生える時期です。たとえば、「人の悪口は言っちゃいけない」と言っていた親が、電話で他人の噂話をしていると、「人の悪口は言っちゃいけないんでしょ!」と批判してきます。親から見たら生意気に見えますがこの"反抗"は、子どもの心のなかに「道義的目覚め」が出てきた証。自分のなかに根付いてきた善悪の判断をもとに、「素晴らしい生き方をしたい!」という心の表れなのです。これは、とても尊い成長です。そんなとき、親が「大人には大人の事情があるの!」と言って逃げてしまっては、せっかく頭を出してきた成長の芽をよりよく伸ばすことはできません。

帰宅時間が遅れて、子どもに批判されたときは、「そうだったね。時間を守れなくてごめんね」と、謝った上で、「今日、こんなことがあったのよ」と、事情を説明してください。そうした触れ合いを通して子どもは、約束は守らなければいけないけれど、どうしても守れないときもあること。そんなときは、相手を許してあげることが大切だと分かっていくのです。

そして、今度、子どもが約束を守れなかったときは責めないことです。むしろ「おかえり。心配していたよ。帰ってくると約束した時間にだいぶ遅れたけど、何かあったの?」と、子どもを案ずる親の気持ちを表すことも大切です。許してもらうことを経験していると、失敗を恐れずに行動し、失敗からまなべる人間に成長できます。そして何より、人の失敗を許せるようになっていくのです。

それから、もう一つ、頼みごとを拒否されたときの対応ですが、こうしたときは、子どもに、社会生活は人と人が互いに支え合って成り立っていることを教えるチャンスと受け止め、きちんと説明してあげてください。たとえば、「社会生活は持ちつ持たれつだよ。あなたに聞くけど、ご飯の支度は自分でしている? お洗濯はどう? お母さんがしているよね。洋服も食べ物も全部、お父さんが働いてくださるから買えるのよね。この世のなかは、自分ができることをして人の役に立つことが大切なのよ。だから、お母さんは、自分のことは自分でしなくちゃいけないんだけど、あなたに助けてもらっているの」と伝えてあげてほしいと思います。

「道義的目覚め」を迎えるこの時期は、ルールを守ることにとても前向きな時期です。ですから、良いことをすれば良い結果につながり、悪いことをすれば悪い結果が生じてくるといった「因果の理」をしっかりと教えながら、反抗的に見える態度にも正しく対応していきましょう。

Point.反抗期は成長の証
子どもの反抗は、自分で物事の善悪を考え始めた証。「生意気だ」「言うことを聞きなさい」と否定せずに、子どもの成長と向き合いましょう。ただし、社会の正しいルールは親が教えていくべきです。

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