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44.ジンマシンが原因で、自信が持てない息子が心配

Q.6年生の息子の「原因不明」のジンマシンに悩んでいます。息子は「魚を食べると出る」と言いますが、魚を食べても出ないときがあります。医師の診察を受け、薬も服用していますが治りません。「気にしなくてもいい」と言っても、友だちに見られるのを嫌がり、体育のプールは休みがちでした。そんなとき、息子は「ぼくみたいな不運なヤツはいない」と言います。「そんなことないよ。あなたは生まれたとき、みんなに抱っこされた幸せな子だよ」と伝えると、そのときは満足しますが、また「ぼくは不運だ」と言います。

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A.息子さんが「ぼくは不運だ」と悲しんでいたら、共感してあげてください。「ほんとうにつらいね。分かるよ」と丸ごと受け止めた後に、「でも、あなたなら、きっと乗り越えられるよ」と期待をかけてほしいのです。

「原因不明」ということですが、もしかすると心の問題かもしれません。ストレスを感じると円形脱毛症や胃潰瘍(いかいよう)になるように、心と体は一如です。特に小学6年生頃から第二次性徴に入るため、心も体もアンバランスになりがちです。男の子であれば、おちんちんに毛が生えてきて、そのことをからかわれただけで、心が傷ついてしまうということはよくあることです。身体的変化には個人差がありますし、人のことは分からない。その上、親にもなかなか言えません。ジンマシンは、心と体のアンバランスが生み出した何かのサインかもしれません。

こういう場合は、男の子だったらお父さんの出番です。男同士、「おまえ、何か心配ごとでもあるのか?」と聞いてあげられるといいですね。そして、自分が小学6年生だった頃の話をしてあげてほしいと思います。もしも、第二次性徴が始まっていたら、「そうか、よかったな。それは大人になっていくという証拠だぞ」と喜んでください。息子さんが、「ぼくは不運だ」と口に出せるほど、親と子の関係があたたかいご家庭ですから、大丈夫。お父さんと息子さんが同じ土俵で話し合うことができれば、きっと乗り越えていけますよ。

Point.共感と期待が大切
子どもを励ますつもりで「そんなことを気にせずに」と声をかけるのは、避けたいものです。まず子どものつらさを理解して、誰でも乗り越えられる力を持っていることを伝えてあげてください。

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