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92.30代の父親。妻から離婚を切り出され…。息子の問題行動も心配

Q.仕事が忙しい私に嫌気がさしたのか、妻が「離婚したい」と言い出しました。その頃から、小学5年生の息子が自分の髪の毛をむしって口にいれるようになりました。いくら止めるように注意しても直りません。これから、どのように息子を育てていけばよいでしょうか。

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A.あなたは、家族のために身を粉にして働くなかで、奥さまや息子さんのことを心配して相談をされる、家族思いのやさしいお父さんですね。しかし、奥さまは「離婚したい」とのこと。さぞかし驚かれと思いますが、まずは夫婦が向き合うことです。なぜ奥さまは離婚したいと言うのでしょうか。奥さまの思いに耳を傾け、今まで夫婦の間でどのようなすれ違いや思い込み、考え方の違いがあったのか、理解することが大切です。もちろん、あなたにも言いたいことや我慢していることはあると思いますが、そこは大黒柱のお父さん! あなたから心を開いて奥さまへ歩み寄ることを試みていただきたいのです。

子どもにとって両親は、心のよりどころです。そのよりどころである両親の仲がギクシャクしていると、子どもの心は不安定になり、いわゆる「困った行動」に現れることがあります。髪の毛をむしって口に入れる行動の裏に秘められたメッセージは、“大好きなお父さん、お母さん、お願いだから仲良くして! ぼく淋しいよ! 気づいてよ!” という心のSOSである可能性があります。無理に止めさせようとせず、長い目で見守ってあげてください。

息子さんと触れ合う時間が不足していると感じたら、一緒にゲームをしたり相撲をとったり、隣に布団を並べて寝るなどのコミュニケーションを大切にしましょう。言葉のふれ合い、心のふれ合い、肌のふれ合いを実践してみてください。

小学5年生の子育て。決して手遅れということはありません。お父さん、お母さんの努力は、必ず息子さんのよりよき成長につながることでしょう。

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