【講座】親の自覚と祖父母の役割 ~世代のちがいを宝にするために~

開催日:2012年8月5日
会場:中野サンプラザ 研修室

photo-2012tokyo01.jpg2012年8月5日、文部科学省、東京都教育委員会、公益財団法人日本ユニセフ協会のご後援をいただき、東京・中野サンプラザ14階クレセントルームにおいて公開講座を開催いたしました。今年は約170名のご参加をいただきました。

研修では、「親の自覚と祖父母の役割 ~世代のちがいを宝にするために~」をテーマに、祖父母は子育てに対し良き協力者である事を踏まえながら、それぞれの役割について学びました。しつけに際しては、家族の信頼関係を大切にすること、教育方針を一つにすることが大事であることを確認。人生を積み重ねてこられた祖父母の豊かな知恵に倣うことは、親自身が広い心で子どもと触れ合えることにつながり、子どもたちはまたその姿を通して、親から頂いた宝を受け継いでくことができる、ということを学びました。
研修後の質疑応答では、子育ての悩みや、地域活動の中での問題点などが出されました。

参加者の声

photo-2012tokyo02.jpg現在、私は息子夫婦、孫、娘、夫と6人の家族で生活しています。震災で家が取り壊しになったため、3LDKの小さなアパートで仮住まいの最中です。震災前は10室あった家に住んでいましたが、今は3部屋しかない所で、お互いに気を遣いながらの生活です。ストレスが溜まるなか、この家庭教育の縁に触れていなかったらと思うと大変怖くなりました。

今日は、嫁と姑の事を教えていただき、自分の立場を分からせて頂きました。お嫁さんの気持ちも大変よく分からせていただき、ありがとうございました。(50代・女性)

地域においても、働くママさん方を支えている祖父母の方々がたくさんいらっしゃいます。本日も、「私の分も聞いてきてね」というお声をたくさん頂いてまいりました。地域へ戻り、本日学ばせて頂いたことを、お伝えさせて頂きます。ありがとうございました。(40代・女性)

何度となく涙が出そうになりました。どうしても、自分の忙しさや疲れから、子ども達には押し付けや、良い悪いだけで怒ってしまったりと反省だらけです。子ども自身を尊重し、良いところを伸ばし、自ら伸びようとする力を信じられる触れ合いができるよう努めたいと、改めて思いました。また、いつも協力して下さる義父・義母への感謝も忘れずに!(今日も義母が二人の子どもを見て下さっているお陰様で主人と参加できました)ありがとうございました。(30代・女性)

photo-2012tokyo03.jpg丸山先生の講演は、今回で3回聴かせてもらいましたが、いずれも内容が深く学びが多いので、参加させていただき幸いです。家庭教育は奥が深いものであることを改めて実感しました。家庭教育というと子どもをどう健全に育てるか、そのHow toものに考えてしまいがちですが、父として母として、そして祖父母として自分の人間性を高める、自己実現をめざす、これがポイントであることを学びました。人としての成長、人との関わり方の成長、これがうまくいけば自然に子どもにも伝わるのだと思います。今度、また我々の研修会でご指導いただければと考えております。(40代・男性)

子どもの事で悩み、家庭教育を聴かせていただき10年近くになります。心身ともに弱く、いじめられたり、不登校になったりと、泣き泣きお勉強をさせていただいてきました。中学生でいじめもありましたが、その時は夫婦で取り組むことができ、小学校の時より早く立ち直ることがでました。小・中と休みがちな子どもでしたが、家庭教育を学ばせていただきながら、関わり方を学び実践させていただきました。お陰様で高校へ入学してからは休まず通学できるようになり、本人の成長と共に家庭教育のお陰様と感謝しています。これからもあたたかい触れ合い方を学び、日々実践していきたいと思います。(50代・女性)

困っているのは子どもか? 親か? といつも、いつも、思っていました。「子育てには親育て」と、地域でも社会教育課の課題となっています。それぞれの立場での振り返りがないので、今の現状から抜けられないのか、反省だけでは前へ進めずにいましたが、「子ども達のために、今、私にできる事は何か?」を考える機縁になりました。子どもに、親に、祖父母と、立場の違う方への声かけを、明るく元気に、明日また出会いたくなるように、言葉を選んで伝えたいと思いました。(50代・女性)

photo-2012tokyo04.jpg今回、久しぶりに研修を受けさせていただきました。現在、保育士として働いています。親子の関係、祖父母の関係で色々な姿が見え、今回の研修は役に立つことが多いのでは…と思い参加しました。家庭教育の研修を受けると、やはり、我が子との関係につての反省が次々と出てきました。もう3人とも手は離れてしまっているのですが”気づいた時が出発点”と言われるので、私の反省点を伝えていこうと思いました。職場に復帰してからも、お母さん達の気持ち、おばあちゃんの気持ちをしっかり理解して、伝えられるときにちゃんと伝えていける私になりたいと思いました。参加させて頂き本当に良かったです。(40代・女性)

我が家は、主人の母、主人、子ども2人の5人家族です。下の子が4歳の時から今のパートの仕事(夜の時間帯)をして7年目になります。晩ご飯を全面的に母にお願いしているため、私がいなくても家の中は困らないと思ってしまう事があり、今回のテーマは今の自分にピッタリのテーマと思い受講させていただきました。「祖父母は大切な協力者」で学んだなかで、「親は祖父母に対し、心から感謝することも忘れてはなりません。子どもは親の思いを敏感に感じとります」と教えていただいたときに、ハッとしました。どこか自分の存在価値が見い出せず、母が家事をしてくれていることに対し素直に感謝の心になれない自分でした。そういう親の心を敏感に感じ取り、私に気を遣う10歳の息子がいるんだ、と反省しました。子どもは、私にとってかけがえのない宝物です。学んだ私がまず素直な人間になれるように努力したいと思います。ありがとうございました。(40代・女性)

photo-2012tokyo05.jpg今回は参加させていただきありがとうございます。公開講座には何年も前からずっと参加させていただきたいと思っていて、念願叶って参加させていただきました。私は、家庭教育の勉強をすぐに実践できる仕事をさせていただいているので、子ども達の話を聞いてあげて、元気になったときはすごくうれしくて、家庭教育のおかげ様だと思わせていただいています。私事ですが、5年前に主人を亡くし、子どももいないので姑との関係に悩む事もありますが、家庭教育が支えとなっていますので、頑張っていけそうです。本日は、ありがとうございました。(40代・女性)

丸山所長のご講演を聴かせて頂き感謝でいっぱいです。アイメッセージ「わたしはこう思う」「あなたはどう思うの?」とキャッチボールをすること、「子どものことを心配するより信じることの大切さ」が心に残りました。学んだ私が実践することですね。(50代・女性)

(2012年9月14日更新)

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